任天堂の手塚氏がGDCのパネルディスカッションに登場、『ゲームをリアルさだけに達成感を求めてはいけないと思う』と発言へ
任天堂の手塚氏がGDCのパネルディスカッションに登場、『ゲームをリアルさだけに達成感を求めてはいけないと思う』と発言へとしていて、海外のメーカーは特に写実的な描写を追求している所が多いですから一線を画しますね。
パブリッシャーやゲーム機メーカーはこれまで以上に、自社のゲームがいかに細部まで作り込まれているかを強調したがる。ほとんどの大手パブリッシャーは、自分たちのゲームがどれだけリアルで完璧に見えるかを誇示したがるが、そのような傾向に逆らっているのは任天堂だけで、Switchのハードウェアの限界にもかかわらず、定期的に素晴らしいゲームを送り出している。
マリオ、ポケモン、ゼルダの伝説など、任天堂の最大手タイトルが超リアル化を試みてこなかったのは救いだが、任天堂には、リアルさとはゲームをできるだけ現実に近づけることだけではないと考える人物がいる。TheGamerが参加したGDC 2024のスーパーマリオブラザーズワンダーのパネルで、任天堂執行役員の手塚卓氏は、リアリズムとは単にゲームをリアルに見せること以上のものだと説明した。
手塚氏は、任天堂はグラフィックを重視する代わりに、マリオのようなキャラクターが周囲の世界に反応するような演出に力を入れ、ゲームのリアルさを高めていると説明する。もちろんグラフィックも重要ですが、キャラクターに痛みを感じさせたり、感情や表情を表したり、世界と触れ合うことで生まれる音など、任天堂はゲームをより没入感のあるものにするために力を入れています。
『ゲームのリアルさだけに達成感を求めてはいけないと思う。』
ゲームに本当に没頭するためには、親近感の持てるキャラクターや面白い世界が必要なのだから。プレイステーションやXboxが明日、これまでに見たこともないような最高のゲームを発表しても、手塚氏が上に挙げたようなものがなければ、味気なく退屈なものになり、体験から引き離されて没入感を台無しにしてしまうだろう。スターフィールドはそのことを痛感した。
パネルの後半では、マリオの開発者たちがスーパーマリオブラザーズワンダーの開発プロセス、特にゲームのワンダーエフェクトについて語った。そのうちのひとつは、マリオとレベルの背景を含むゲーム全体を実写にし、マリオ自身が音楽と効果音を口ずさむというものだった。このアイデアは最終的に廃案となったが、ゲームのサウンドオフバッジのヒントになった。
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まさに任天堂イズムという感じで、今の時代でハードを限界まで引き出して作っているのはスイッチでの任天堂とそのパートナー位かもしれないですね。PSでもノーティードッグなどが写実的な限界を押し上げていますね。