株式会社KADOKAWAが4月26日、アナログゲームを企画／販売する株式会社アークライトを子会社化したことを発表、その狙いと抱負とは？
株式会社KADOKAWAが4月26日、アナログゲームを企画／販売する株式会社アークライトを子会社化したことを発表、その狙いと抱負とは？としていて、今の時代デジタルが当たり前でアナログが新鮮という昔とは真逆ですね。
株式会社KADOKAWAが4月26日、アナログゲームを企画／販売する株式会社アークライトを子会社化したことを発表した。
アークライトは、アナログゲームの開発／販売を主要事業として、TRPGの代表的な作品『クトゥルフ神話TRPG』シリーズを手がける企業。
また、トレーディングカードゲームやボードゲームの販売店・ホビーステーションや、来場者2万5000人を記録するアナログゲームイベント「ゲームマーケット」を運営している。
「世界的なアナログゲーム人気の高まり」が背景
KADOKAWAは今回の子会社化について、トレーディングカードゲーム（TCG）やボードゲームなど、アナログゲームの人気が世界的に高まっていると背景を説明。
TCGの国内での市場規模は、2019年度の1133億円から2022年度には2348億円に拡大。ボードゲームの世界市場も、2023年の93億ドル（約1兆2000円）から2036年には約2.4倍へ拡大すると見込まれている。
KADOKAWAでは、2004年からアークライトと共同で『クトゥルフ神話TRPG』を展開。2022年には漫画／アニメ『ダンジョン飯』を題材とした『モンスターイーター ～ダンジョン飯 ボードゲーム～』もアークライトと共同で発売している。
『クトゥルフ神話TRPG』は、YouTube以後の配信文化との融和も見せており、オリジナルのシナリオを有志が販売するなど、クリエイターを中心にした経済圏も成立している。
今回の子会社によってアークライトをグループに迎え、人気IPのアナログゲーム商品化を加速。
アークライトが主催／運営するアナログゲームイベントを通じて、新たなゲーム開発者や作家を発掘することでIP創出点数の拡大を目指すと狙いを説明している。
KADOKAWAとアークライト、両社のコメント
株式会社アークライト 代表取締役社長 福本皇祐
「アークライトはTCG、BDG、テーブルトークRPG（TRPG）とデジタル全盛の時代に敢えてアナログゲームのみを事業としてまいりました。それはアナログゲームこそが現代社会で求められている人と人のコミュニケーションツールとして最適であるという信念によるものでした。アナログゲームは、ここ数年日本においての認知も進み世の中に広まってまいりましたが、この業界の更なる飛躍のためには海外への進出、IPとの連動が必要だと考えてきました。将来ビジョンについてKADOKAWAと意見交換をする中で、同社と一緒ならば事業をより強力かつ迅速に成長できると確信し、今回の発表になりました。今後は同社との連携、シナジー効果を利用してアナログゲーム業界のより一層の発展を目指してまいりますので、引き続きのご支援をお願い申し上げます」
株式会社KADOKAWA 執行役 Chief Publishing Officer 青柳昌行
「KADOKAWAは1989年の『ソード・ワールドRPG』の発売以来、アナログゲーム事業に取り組んでおります。それは単純にゲーム開発としての取り組みではなく、ゲームをIPの源泉ともとらえ、そこから数多くの魅力的なキャラクターやストーリーを生み出してきました。いまや多くの読者を持つライトノベルもアナログゲームからの派生ともいえるものです。今回、長年にわたって共同事業を続けてきたアークライトをグループに迎えることで、アナログゲーム開発事業を加速させるとともに、ゲームマーケットでの新人クリエイター発掘、海外ゲームマーケットとの連動で国産アナログゲームを広く世界に展開していくことを目指してまいります」
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今の時代、なんでもデジタル化されている中、アナログ回帰が人気を集めていて、時代が1週した感じがしますよね。TCGなどもその1つで、直接顔を合わせて対戦する醍醐味がヒットしていますね。