宮本氏はピクミンシリーズにおいて、子供に媚びない、子供を馬鹿にしてはいけない、知性があると強調へ(リライト記事)
宮本氏はピクミンシリーズにおいて、子供に媚びない、子供を馬鹿にしてはいけない、知性があると強調へ(リライト記事)DNAがピクミン4で開花した感があって、日本においてヒットを続けていてようやく認められた感がありますね。
――ゲーム中に登場するテキストに関しても、人間視点ではないのでシニカルに感じる部分も多く見られる印象です。過去作からの伝統ではありますが、『ピクミン4』にどのようにアウトプットされたのですか?
平向とくにシニカルさを意識しているというわけではなくて、『ピクミン』第1作のときから「子どもに媚びない」というコンセプトでやってきたからかもしれません。
宮本(宮本茂氏。任天堂株式会社 代表取締役フェロー。『ピクミン』シリーズの生みの親)が過去のインタビューで「子どもは物を知らないだけで、知性はある」「子どもを馬鹿にしてはいけない」と話されていて、「子どもだからこれはわからないだろう」とは考えずに、なるべく「どう伝えたら子どもでもわかるようになるか」という意識で書いています。それでもわからない部分があれば、お父さんやお母さんといっしょに遊んで聞いてもらえるとうれしいですね。
――なるほど。それが理由で遭難者たちは、詩的なキャラクターが多いんですね。
神門シリーズを通して、こういうものがピクミンらしいテキストだという共通認識はありますね。テキストの担当者は、その辺りをうまく汲んでくれているのかなと思います。「子どもを馬鹿にしない=おとなでも楽しめる」ということなので、私から見てもおもしろいと感じるものにはなっていると思います。
平向こんな人、周りにいるなあと思っていただけたらうれしいです。
――ピクミンのかわいらしさが目立ちますけども、登場人物たちもステキな部分が多いですよね。
平向遭難者が増えて、あの世界のおかしさがより際立った感じがしますね。レスキュー隊員だけでなく、一般人たちも結構おかしいなと。
日本ではやっと本来持っていたゲームの素質が開花してヒットしていますが、海外でももっとヒットしてもいいですよね。その辺は今後の課題というか、日本以外でも人気が出てほしいですね。