セガゲームスの松原社長が日本のCSは頭打ちと表現していることについて、本当にそうなのかというコラム記事(リライト記事)たしかにPS4専用タイトルは頭打ちになっており、その辺は購買層が変化していることがありそうですね。
セガゲームスの松原社長は、日本のCS市場において、ニンテンドースイッチがある程度活性化しているものの、市場的には頭打ちになっていると電撃インタビューで指摘していて、それはPS4を中心とした展開を見せているセガゲームスだから当てはまる部分が大きく、更に、とある魔術の電脳戦機バーチャロンのような謎コラボや、ニンテンドースイッチ版も出したものの、PS4を中心に展開していることが裏目に出た戦場のヴァルキュリア4など、よくも悪くもPS系メーカーというイメージを名越氏と共に植え付けたのはセガゲームス自身であって、それが頭打ちという表現だけで済まされない結果が出ていると個人的には感じます。
ゲーム販売もサービス業であり、あまりにもPS4に傾倒してしまったために、ニンテンドースイッチ向けにしっかりとした作品を出してもスイッチユーザーが振り向いてくれなくなったように感じます。そして、PS4でもバンダイナムコやスクウェアエニックスのタイトルも売れづらくなっているのは明白で、800万台市場のPS4であっても、売れるソフトがかなり絞られているのが現状としてあるので、フロムソフトのSEKIROのような世界にも通じる作品やカプコンのバイオハザードやデビルメイクライなどの強いIPを生み出せなくなっている現セガCSは龍が如くばかりに力を入れた結果、買う人が徐々に減り、今の現状に至る結果をちゃんと受け止めていないのがかなり気になりますね。
顧客が減ったのは何が原因なのか、そして、そんな中でも売れ続けているソフト、特に任天堂タイトル、その他セカンドパーティータイトルなどをまともに検討したことがあるのかどうかといいたいですね。オクトパストラベラーは100万本ワールドワイドで売れていますし、そうした結果に結びつく努力とプロモーション、マーケティングに特にユーザーに伝わる形でPSだけではないよという意欲を示してこなかったのはセガゲームス自身ではないかと感じます。
ジャッジアイズもピエール瀧氏のことがあってもなくても25万本しか国内で売れないのはある意味終わっています。それこそゲーム性を完全新作と謳ってあの程度の変化しかなかった訳で、作っているところが同じ部署だからというのは言い訳にしかすぎません。セガゲームスの松原社長が就任して4年目だそうですが、セガCSをどんどん悪くした結果は当然社長に一番責任が来るものだと思いますし、結果が伴ってきたという言葉とは裏腹にCSで売れるのはぷよぷよ系、海外のトータルウォー系、フットボールマネージャーと子会社のアトラス作品とすでにオリジナル作品を作ることを絞り込むと決算で宣言していたセガCSではもうだめなのかもしれませんね。
ある意味見ものになる新サクラ大戦は10年出すのが遅く、そして、切り捨てられたCS名作ゲーが今頃復活することもなく、2020年に既存IPの立ち上げはサクラ大戦と外注に出しているパンツァードラグーンだけで終わりそうですね。コーエーテクモのようにさまざまな企業とコラボレーションしたり、自社の強みとなる看板タイトルを各社最低数本はあるものですが、セガは龍が如くと海外向けにソニックしかありません。
あとはみんな継続を放棄したものばかりで、収益を上げてから次につなげたいと松原氏は語っていますが、それが逆に保守的になり、売れるかもしれないという程度では動かなくなって、責任取りたくない幹部がプロジェクトを止めているんでしょうね。かつての攻めて攻めまくっていたセガCSの姿はどこにもなく、売れるから作るというのがわかればどんな企業も苦労しません。
今の時代だからこそ知恵を絞って、新しいものを生み出す努力や、過去のIPをうまく昇華させてバイオRe2のような発展した形で世に出すといったリバイバル作品の発想も乏しく、セガが強かった時代には率先していたゲーム業界の在り方がすっかり影をひそめてしまい、ださない=赤字が出ないという凝り固まった意識しかないのかもしれないですね。かつてのセガゲームは輝きがあったんですが、サターンやドリームキャストで見せていたようなタイトルはまったく鳴りを潜めて、作れないクリエイターしか残っていないんでしょうね。
特に売れない理由を並べ立てて、結果ありきの答え方にはかなり疑問符が残ります。どの商売もいまはスマホやその他にお金がかかる時代なので、それを棚に上げるのはどうかと感じます。今のセガゲームスには無理な話かもしれないですが・・・