SIGGRAPH 2022で、Unityは、PlayStation 5のハードウェアで4K解像度、30フレーム/秒で動作する『Lion』と題する新しいリアルタイムデモを公開、その出来とは?としていて、どれ位のパフォーマンスを見せているか?
SIGGRAPH 2022で、Unityは、PlayStation 5のハードウェアで4K解像度、30フレーム/秒で動作する『Lion』と題する新しいリアルタイムデモを公開しました。以下のアーティストツールを用いて作成された。Wētā Digital、SpeedTree、Ziva、SyncSketch、そしてもちろんUnity Editorです。
Lionのデモで最も印象的なのは、Wētā Digitalの新しいWig hair and furツールで作られたネコ科動物の毛皮のレンダリングであることは明らかです。UnityテクニカルアーティストのSara Hansenが説明しました。
Wigはこれまでとは異なる作業方法です。実際、これまで使用したグルーミングツールの中で最速のものです。他のグルーミングパッケージでは数ヶ月かかるような高品質のヒーローグルーミングも、Wigではずっと早く作ることができます。他のツールでは数週間かかるものが、Wigでは1日か数日で、しかもはるかに高いクオリティで、アーティストがよりコントロールしやすくなります。
しかし、何百万という毛皮の束をレンダリングするために、Unityをアップデートする必要がありました。
Unity の GitHub で公開された新しい Hair System では、数百万の毛束がリアルタイムで動的に反応する、GPU による新しいクラスター化ヘア シミュレーションが改善されています。このアプローチは、Digital Humanの素晴らしいショーケース『Enemies』で使用されたヘアシミュレーションをベースに、GPUで数桁多いヘアストランドを効率的に処理できるよう手法を拡張したものです。
髪と毛皮のレンダリングについては、Unityのグラフィック開発者が、HDRPのGPUタイルベースのソフトウェアラスタライズアルゴリズムに一連の改良を加え、数百万のユニークな髪の束をレンダリングするための大幅な最適化を設計しました。この方法は、髪の束の計算ソートされた順序に依存しない透明度を持つ分析的アンチエイリアシングと、映画品質の髪の束のレンダリングのための物理ベースの高度な髪の照明モデルの改善により、滑らかなビジュアルを実現しました。
比較的短期間かつ効率よく制作されたもののようで、そのクオリティを確認してみたくなりますよね。PS5でどこまでの処理を実現させているかですね。