
セガが語っていた『スーパーゲーム』の制作にあたって、海外スタジオを買収を含めた総額1000億円の投資をする用意がある事が明らかにとしていて、やはり海外のスタジオで作られる可能性が大きくなりましたね。
セガは、他のゲーム会社の買収の可能性も含め、今後数年間でゲーム開発力に10億ドル近くの投資を検討すると発表しました。
日本のパブリッシャーは今年、新たに『スーパーゲーム』構想を掲げ、『グローバル』『オンライン』、『コミュニティ』、『IP活用』を柱とした『世界的なメジャータイトル』の創出を目指す中長期的な戦略を打ち出しています。
今週発表された同社の年次報告書の中で、親会社のセガサミーは、『スーパーゲーム』の野望を達成するために、今後5年間で最大1,000億円(8億8,200万ドル)の投資を検討すると述べています。
この投資は、社内の開発リソースや開発中のゲームだけでなく、国内外の他の企業の買収にも使われる可能性があります。
セガは、日本の企業の中でも最大級のスタジオネットワークを持っています。2005年に『Total War』で知られるイギリスのCreative Assemblyを買収して以来、『Football Manager』のSports Interactive、『Age of Empires IV』のRelic、『Persona』のAtlus、『Humankind』のAmplitude、『Two Point Hospital』のTwo Pointなどを買収してきました。
セガサミーの年次報告書では、今後の買収は、既存の開発会社をいかに補完できるかを基準に検討することが示唆されています。
『人々のゲームとの関わり方はより多様化しており、エコシステムは指数関数的に成長しています』と述べています。『その中でセガは、従来のゲームの枠を超えて、多様な関係が網の目のように張り巡らされたゲームコミュニティを刺激するスーパーゲームの創造に挑戦していきたいと考えています』と述べています。
『そのためには、当然、開発投資の規模も大きくなることが予想されます。そのためには、新しい技術やトレンドを取り入れる必要があります。そのためには、パイプラインの整備やバリューチェーンの強化といった観点からの投資が必要になります』。
さらに、杉野社長兼COOは、ペルソナの開発会社であるアトラスを買収したことで、ゲームを世界中のユーザーに向けてローカライズするノウハウを活用し、セガのビジネスを成長させることができた例を挙げました。
『私は、アトラスを買収して統合したときのことを思い出します。これは2つの大きなメリットをもたらしました。1つは、アトラスがロールプレイングゲームのジャンルで開発してきた魅力的で世界的なIPであること。もう1つは、米国を拠点とした強固なローカライズ能力です。』
『これらのローカリゼーション能力を活かして、『龍が如く』や『初音ミク』などの日本発のIPは、現地のユーザーの心に響く表現で翻訳され、ゲームのクオリティを高めています。
『その結果、Metacriticのスコアが上昇し、海外市場での売上拡大につながっていることがよくわかります。このような機能性を高める買収は、長期的には大きな強みになることは間違いなく、今後もこのような観点からの投資を積極的に検討していきます』。
最後に杉野氏は、セガが他社とのコラボレーションを増やしていく意向を示しました。このコメントは、セガがマイクロソフトとの『戦略的提携』を発表したのと同じ週に発表されたもので、Xboxのクラウドプラットフォーム『Azure』を利用したゲーム開発を行うというものです。
セガはマイクロソフトとの『戦略的提携』を発表しました。『現在は、市場の急速な変化に対応するために、さまざまなビジネスパートナーとのコミュニケーションの機会を増やしています。』
『その結果、ゲームの品質が向上したり、新しいサービスやゲームの開発の足がかりになったりしています。もちろん、コラボレーションには課題がつきものです。しかし、強力なブランド力と豊富なIPのラインナップを背景に、セガは確固たる地位を築いています』。
セガは、この『スーパーゲーム』を準備する一方で、ヨーロッパのスタジオ(Creative Assemblyの可能性が高い)でのFPSの新作や、リメイク、リブート、リマスターでの『IP資産の活用』など、今後5年間で多くの新規プロジェクトを発表していく予定です。
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スタジオ買収を含めて1000億円の資金を投入へとしていて、スーパーゲームを本気になって作るようですね。しかし、やはりセガCSでは作れない事が浮彫になりましたね。